2016年8月28日日曜日

『フラッド』

アウトロー探偵バーク・シリーズの1作目.日本で修業を積んできた美人武術家フラッドの依頼で,友人の仇のコブラなるベトナム帰りを探して...というお話.読んだのは,徳間文庫版.

良いところ:
  1. ひと昔前のニューヨークには,こんなところがあったと垣間見えるところ
  2. 主人公が色々怪しげな仕組みを使って公衆電話を駆使するところ.時代なりにセキュリティ(を破る)技術があるのだということがわかる
残念:
  1. 中身の割に長いと感じられた
  2. 話の組み立てが散漫と感じられた.
率直に言って,退屈というか読み進めるのが辛かった.読解力の問題かもしれないが,武器密輸の話など,本筋との関係が読み取れなかった.どこかによい解説はないだろうか?

下巻巻末の訳者あとがきでも,『「人外魔都」(←ニューヨークのこと)の探検家』と作者のことを紹介して,作品やストーリのことはそっちのけ.

「アンドリュー・ヴァクス(Wikipedia)」 によると,第二作の『赤毛のストレーガ』 (Strega)(1987年)はフランス推理小説大賞を受賞したとのこと.読んでみようか,どうしようか,悩ましい.

フラッド 上巻 下巻
1988/6/15
アンドリュー・ヴァックス (池本 和夫訳)

フラッド (ハヤカワ・ミステリ文庫)
1994/09
アンドリュー ヴァクス (佐々田 雅子訳) ← 翻訳者が異なる

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