良いところ:
- 登場人物のきめ細かい描写
- 主人公の杉村三郎が抱える場違い感とか,空虚さが伝わってくるところ
- 退屈させない.読み進められるところ
- 少し慌ただし過ぎると感じるところ
- 原田いずみがああなった理由がはっきりとしないところ
- 装画 (杉田比呂美),装幀 (緒方修一)
前作とは打って変わり,冒頭でいきなり老人が青酸カリ死したり,部下の女性アルバイト (前作から代わっている) が編集長と大喧嘩したりと,慌ただしい.終盤でもこのアルバイトは大暴れで,楽しんで読めたが,寝る前の読書には(続きを読み進めたくなるという意味で)前作の方が向いている.
名もなき毒
2006/8/25
宮部みゆき
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