2016年11月27日日曜日

『燃える男』

主人公のクリーシィは生きる目的を失っていた元傭兵.ある実業家の娘ピンタのボディガードとして雇われ,彼女と心が通い合うようになった.が,そのピンタが誘拐され殺されてしまう.クリーシィは復讐を誓い,身体を鍛え直し,... というお話.A. J. クィネル著,大熊栄訳の単行本版.

良いところ:

  1. クリーシィやグィドー,ピンタと言った登場人物をしっかりと描写している
  2. 比較的シンプルなストーリー
残念:
  1. (良い話なのに) カバーの絵が何とも古い
  2. 復讐が淡々と進み過ぎる嫌いあり

原著は1980年.二度,映画化されている.人物がよく描き込まれていると思う.ピンタやナディア,ローラに会ってみたくなる.良くも悪くも演出が控えめ.復讐の実行に入っても,ピンチらしいピンチも特になく,どんでん返しもない.誘拐は実は...ぐらいのひねりはあるが,概ね展開の読めるストーリー.でも,面白い.

カバーの絵でずいぶん損をしているように思う.

1982/8/25
A. J. クィネル (大熊栄訳)

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