『強火をやめると』本では取り上げられていない.おそらくこんな風にやるのかな的に試してみた.味付けはすき焼きの割り下をヒントに,かなり薄めで.
材料
ジャガイモ,玉ねぎ,ニンジン,マロニー,すき焼き用(薄切り)の肉
調味料・香辛料
うすくち醤油,味醂,砂糖,液体出汁
作り方
- 大体同じ時間で煮えるよう,ジャガイモは気持ち大き目,ニンジンは小さめ,玉ねぎは少し大きめに切る.
- 醤油,味醂,液体出汁,砂糖で割り下を作る.目安は重さで1:1:1:0.5ぐらい
- 冷えたままの鍋に野菜を入れて,野菜が浸る程度に水を入れ,割り下を入れて味を付ける.
- ところどころでたまにプクッと沸く程度になってきたら,その沸き具合を維持するよう火をこまめに調節する.
- ジャガイモが食べ頃に煮えてきたら,マロニーを入れる.
- さらに,牛肉を広げるように入れて,割り下を振りかけて肉に味を付けてやる.
- 肉の色が変わってきたら裏返してやり,少し煮て出来上がり.
「塩は0.8%」とするのが難しいので味見しながらになるが,汁を舐めて気持ち薄味に感じるぐらいが良いと思う.
マロニーのかわりに,しらたきやくず切りでも良い.入れなくても良い.要は好き好きだけど,マロニーは煮崩れにくいし,肉じゃがに合うと思う.
味は,これまた気持ちの問題のような気もするが,ジャガイモが煮崩れにくく,かつほっこりとしている気がする.ニンジンは,ニンジンらしい味が強まる.玉ねぎも解けずに透き通って,柔らかくなって美味しい.肉を最後に入れてすぐに仕上げることで,固くならず,また肉本来の味がして良い.
例によって時間はかかる.大きな鍋で作る時は,最初の弱火が弱すぎると,なかなかプクッとし始めない.水からなので,気持ち大胆に火を入れても,「細胞壁のペクチンが温存」されつつ,「野菜の甘みは7~10分ぐらいかけてじわじわ出てくる」ようになる.