良いところ:
- 死についての書きづらいであろうことが書かれている
- 高齢者偏重ともとれる医療の現状が書かれている
- 海外先進国の実情,取組が参考になると思われるが,取り扱いがとても少ない
- 過剰受診や膨らむ医療費に対する対処法の提言が少ない(ように感じた)
上野千鶴子氏のインタビューの最後,「介護保険制度は絶対に後退させてはいけません」「自分たちの老後を危うくする政権を選択すると,自分の首を自分で締めることになりますよ」は,あまりにも老人視点のエゴではないか.誰がその費用を負担しているかとか,制度が持続可能かといった観点がまったく欠けている.
週刊東洋経済 2016年9月24日
2016/9/17